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霧島市議会インターネット中継

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  • 令和4年第1回定例会
  • 3月2日 一般質問
  • 霧島市政クラブ  宮田 竜二 議員
霧島市病院事業会計と霧島市立医師会医療センター施設整備計画について
全国の公立病院では,廃止や統合など,その存続が問題となっている病院が少なくない。霧島市立医師会医療センター(以下医療センター)が,本市の地域医療を担う公立病院として持続可能な状態を堅持するには,その機能・役割を明確にして,病院職員,地域住民,行政が一体となり,財政面を含めた現状を分析し,問題がどこにあるのか把握することが必要と考える。
(1)霧島市病院事業会計の令和2年度決算では,令和元年度と比べて
入院患者数が約7,000人減少した。これに伴い,入院収益が約1億円減少した一方,人件費を含む経費は約3億円増加しているので,今まで約1億円の黒字であった医業利益が約2億円の赤字に悪化した。これは新型コロナウイルス感染症の影響が最も大きいのではないかと想像するが,病院事業の財政状態について,令和3年度の見込みも含めた総括を示して頂きたい。
(2)「医療センター施設整備計画(平成31年3月策定)」の新病院建設後の事業収支シミュレーションは,人件費を含む経費が約50億円と試算されているが,令和2年度の決算は約55億円である。純損益の赤字幅もシミュレーションよりも大きくなると思うが,見直しは必要ないか見解を頂きたい。
(3)公立病院の全国的な問題の一つとして,医師や看護師の不足が
あるが,医療センターの職員数は,常勤職員,臨時・非常勤職員共に増加している。これは,指定管理者制度を採用し,病院の運営は姶良地区医師会が担当しているので,適切な職員数を確保できていると認識している。新病院建設後は,診療科の増設及び病棟構成再編により,必要な医師及び看護師の増員を見込んだ経費を設定しているようだが,開院時の職員は何人体制で,それは確保できる見込みなのか見解を頂きたい。
(4)地方公営企業会計は,原則的には独立採算で経営されるべきではあるが,医療センターは公立病院として,高度医療,救急医療,小児医療などの不採算医療を担うために一般会計から繰り入れていることは国家基準で認められていると理解できる。令和2年度の繰入金は約1億7,000万円であるが,新病院建設後はどの程度増額される見込みなのか見解を頂きたい。
(5)医療センター施設整備計画の内容において,新型コロナウイルス感染症の影響で見直しが必要となった点があれば示して頂きたい。
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